夏の終わり頃から日本への転職先を本格的に探し始めていた。その矢先に金融ショックが起きた。
無理矢理続けようと思えば今でも不可能ではないだろうが、得策ではなさそうなのでしばらく静観することにした。今すぐ何がなんでも帰りたいというわけでもないから、というより次の行き先が日本である必要もないから。
でも何かこう、直感的に、まるで目に見えない抗えない力がはたらいて「動くな」と押しとどめられた気がした。いわば、川にかかる吊り橋を渡って向こう岸に行こうかどうしようかと逡巡している間に、いきなり鉄砲水がやってきて橋をまるごと流してしまった感じ。なんていいタイミングでくるかな、と思わず自嘲気味になってしまった。
こちらに移り住んで、丸3年。
時が過ぎるにつれ、ここが私のあるべき場所なのかと自問自答するようになった。
満ち足りないのだ。理由は分かってる。
誰かが喜んでくれる顔をみるのはとてもうれしい。
人の役にたっているような気がすると、すごく落ち着く。
不安が消えていく。
あなたがhappy、私もhappy。幸せにしてあげるなんておこがましいことは言わないけど、私があなたのhappyになれたらそれが私の最大の幸せ。
悲しいことに、ここでは未だ誰かにそばにいてほしいと言われたことがない。
次第に私を必要としてくれる人はもしかしたら別の場所にいるのではないか、と考えるようになった。3年という時間は一つの場所にとどまって見極めるのに十分な長さだったと思う。
まるで青い鳥を追いかけるような青臭いことを言っているが、でも、必ずどこかに私を必要としている人がいると信じてる。
もし私の存在が誰かの心の支えになっていると感じられたら、それだけで多分救われた気になるのだろう。そしてずっとそこに、そばにいたいと思うのだろう。
今はただ、期が満ちて次の場所に動くときがくるのを待つことにしよう。
November 3, 2008
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